世界観設定のイメージを書き出す

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これまでのおさらい

ここは『Level:02 世界観設定のイメージを書き出す』です。
この記事から本格的に世界観を作っていきます。
まだまだ序の口ですので、焦らずゆっくりと作り込んでいきましょう。

また、まとめ記事に沿って順序立てて世界観の作り方を解説していますので、
まだ見ていない方は以下のまとめ記事を先に読むことをおすすめします

① 世界観の元となる断片的なイメージを書き出す

この段階では深く考える必要はありません。
キャラやストーリーの印象的な部分など、断片的で構わないので書き出していきます
世界観もとい設定は往々にしてキャラとストーリーのために存在しているため、
世界観そのものではなくキャラやストーリーに重きを置いて考えましょう。

様々なイメージ例
  • 主人公がヒロイン複数とハーレム
  • 裏社会における超能力スパイ
  • 宇宙を旅しながらアホみたいなことする話
  • 異世界に転生して成り上がる話

② ジャンルに分類する

さきほどイメージしたものを適当にジャンルに分類していきます
重要な要素は出来る限り明記しましょう。
ジャンルというよりかは要素に分類と言った方が正しいかもしれません。

ここで世界観のベースとなるイメージがおおよそ決まりますが、そこまで気負わずに軽く考えてしまいましょう。
設定なんて後からいくらでも変えられます。
ここではあくまでも世界観の『ベースとなるもの』を書き出すに過ぎません。

様々なジャンル例
  • 主人公がヒロイン複数とハーレム→『学園ハーレムラブコメ』
  • 裏社会における超能力スパイ→『現代超常ファンタジー』
  • 宇宙を旅しながらアホみたいなことする話→『SF冒険コメディ』
  • 異世界に転生して成り上がる話→『異世界転生ファンタジー』

③ ジャンルによるメリット・デメリットを把握する

ここまででわざわざ分類したのはジャンルによって違うメリット・デメリットを把握する必要があるからです。
また、分類することによって今後どのような方向性の世界観にしていくか等といった不明瞭な点が浮き彫りになります
そういった懸念を解消するためにも、一度はここで挙げた例を参考に、世界観のベースとなるイメージを考えてみましょう。

この項目ではメリット・デメリットの例を少し紹介していきます。
世界観は作品によっても異なるため、一概には言えませんが以下のようなことが考えられます。

現代世界のメリット・デメリット

現代世界は世界観の詳しい説明が不要といった点がメリットとなります。
常識や価値観から生活など隅々に渡って現実の世界とほぼ同一のため、読者が世界観を理解するハードルが低くなります。

また、超能力などの独自要素を少し入れた場合、現実の世界と違った点が際立って対比効果も狙いやすい点も見逃せません。

デメリットとしては独自要素を入れない場合に限り、真新しさがないといった点が挙がります。
とはいえ、これといった弱点もないため、万人におすすめできるジャンルの世界観です。

異世界のメリット・デメリット

ここで言う『異世界』とは現実の世界と大きく異なる世界の事を指します。
デメリットは現実の世界と異なるため、様々なところで整合性を取る必要があるといった点
です。
魔法などの独自要素から衣食住など生活に至るまで、現実の世界と何が違って何が同じなのか意識して設定する必要があります。
また、読者が理解しやすいように配慮もしなければなりません。
そうしないと矛盾が生まれたり、ちぐはぐな異世界となってしまう可能性があります。
言語による意思疎通はご都合設定で解消する等の他、無駄な設定は省いたりする必要も出てくることもあります。

現代世界であればそのような煩わしさはありません。
しかし異世界はそれらがデメリットでもあると同時に、メリットでもあります。
どのような設定を重視し、どのような世界観を築いていくのかは作者次第です。

強烈な独自性のある世界観で話を進めるのも良いですし、
読者の理解度に配慮して現実の世界と概ね似たような世界観で進めるも自由です。
(その場合は広義で言うと現代世界に分類されるかもしれませんが)

様々な異世界の例
  • 水の中で息が出来る世界
  • 地球に住めなくなり火星に移住した世界
  • 公務員として魔法少女が活躍する世界
  • 冒険者としてモンスター退治をして生活できる世界

ゲーム世界(疑似異世界)のメリット・デメリット

割りと増えてきた印象のある世界観設定に疑似異世界というジャンルがあります。
ステータスバーなるものが存在していたり、レベルの概念やスキル、アイテム収納袋、回復薬…などなど、
総じてファンタジー系のRPGゲームと酷似した世界観設定が特徴として挙げられます

元来、異世界は読者が理解しやすいように配慮が必要なため、作者は作るのが難しく読者は理解に頭を使うという側面がありました。
しかしゲームに似た疑似異世界の場合はそれらの心配が要りません。
作者は既存のゲーム作品から着想を得て作れば良く、読者は理解が容易く無駄に頭を使う必要が無いのです。
さらに、今やゲームは共通認識と言っても過言ではないため読者の敷居が下がることも期待できます。
また、体力やスキルが数値化または明確化されることによって分かりやすいという点もメリットです。

デメリットはどう考えても現実味が皆無なところ。
あくまでも擬似的な異世界に過ぎません。
また、ほとんどの場合、よくある異世界ファンタジーに限定されるという点もデメリットです。
上の異世界の項目で挙げたような世界観にレベルやスキルなどの設定を入れても大概は違和感の方が大きくなってしまいます。

また、腐るほどこのような世界観は生まれていますので、他作品との差別化が重要となってくるケースも多々あります
それだけでなく、既存のゲームと類似しすぎていても盗作の範疇に当てはまってしまう可能性もあり、それを回避する必要もあります。
結局のところ楽して面白い世界観なんてものは作れるわけがなく、幻想に過ぎないのです。
当サイトではこの世界観はおすすめしません。

年齢による違い

例えば学園ラブコメの場合、中学と高校と大学では単純な舞台による違いだけでなく、大きな違いが生まれます。
大学生では酒やタバコ、結婚といった年齢による制限が無くなる他、就職など将来のことを見据えた話が可能になります。

高校生であればバイトが可能になるだけでなく、バイクも乗れるようになったりします。
中学生以下と比べると金銭面や年齢的にも余裕が生まれるため、恋愛はもちろん様々な話に適しています。
進学などの話も可能な他、文化祭や体育祭など盛り上がるイベントも多いです。

また、高校生は大人と子どもの中間であるため、ある程度は幼稚な考えも許される一方で大人びた考えも許容される年齢です
この点はシナリオ面で非常に扱いやすくなるというメリットがあります。
これが中学生以下であれば少し無理が出てくる恐れがあります。

また、大学に行かない人は一定数居ますが高校生までは大半の人が経験しているため共通認識として理解しやすく感情移入もしやすい点もメリットです。

中学生以下であればどちらかと言うと子ども寄りなため、将来のことを考えず子どもの本分を発揮した方がそれらしさが出るでしょう。
わがままだったり、子どもっぽく偏った考え方を過信したり、
ささいなことがきっかけで喧嘩や争い事を起こしたり仲直りしたり、
門限があったり、初めての部活や先輩など、
まだまだ何事も初めてなことや未熟な部分が多いので、それらが逆に魅力に繋がることになります。

まとめ

今回はここまでとなります。
この記事では考えることそのものを主題としました。

次回は世界観設定テンプレートシートを使い、世界観についてより具体的に考えていきます。

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