ラノベ新人賞は完結した作品を送らないといけないってホント?
スポンサーリンク

そもそも未完のままでは評価が出来ない

レーベルが応募作を判断する基準は送られてきた原稿しかありません
そのため、いくらそれが数十巻に及ぶ超大作の一作目だったとしても、
物語の途中で結末を放棄して『続く』で終わらせた応募作は受賞する可能性が極めて低いです。

ここからは具体例と共に解説していきます。

どのような結末が駄目なのか

いわゆるクリフハンガーと呼ばれる結末に謎を残す手法も駄目な部類に当てはまります。
以下の例は応募作であまりやってはいけない結末に分類されます。
解説は後に行います。

中途半端に終わる

例A(箇条書き)
・魔王が誕生したことにより魔物が活発化
・魔王を倒しに行くために勇者が仲間を集める
・なんやかんやで魔王城に到着
・中ボス(強い魔物)が待ち構えていた
・中ボスを倒し魔王の玉座のある部屋へ
・しかし魔王は逃げていた
・「いつか探し出して今度こそ倒すぞ!」と勇者たちが意気込んだところで物語が終わる

謎を残したまま終わる

例B(箇条書き)
・魔王が誕生したことにより魔物が活発化
・魔王を倒しに行くために勇者が仲間を集める
・なんやかんやで魔王城に到着
・魔王と相打ちするような感じでクライマックス
・数日後、まだ魔物は活性化しているが残党なのかまだ魔王が生きているせいなのか分からない
・そして勇者も生きてるか死んでるか分からないと仲間に語られて終わる

これらの結末の問題点

これらの結末の何が問題かと言うと、
目的が達成できていない、または達成できたかどうか不明な点です。
これでは魔王を倒すために積み上げてきた展開が有耶無耶になるだけでなく、
不明瞭な結末は悪い読後感を残すこととなってしまいます。

一見すると完結しているような印象を受けますが、このままだと未完と判断されても仕方がありません。

結末を改善してみる

やろうと思えばいくらでも解決することが可能です。

中途半端に終わるが物語が一段落する

例C(箇条書き)例A改善例
・魔王が誕生したことにより魔物が活発化
・勇者の村が魔物に襲われる
勇者と間違えられた幼馴染が魔物によって連れ去られてしまう
・魔王を倒しに行くために勇者が仲間を集める
幼馴染は死んでいるだろうけれど、希望を捨てきれない勇者の姿を描く
・なんやかんやで魔王城に到着
・中ボス(強い魔物)が待ち構えていた
・しかし中ボスは幼馴染が魔物化した姿だった
・葛藤と苦難の末、中ボスを倒し魔王の玉座のある部屋へ
・しかし魔王は逃げていた
・「いつか探し出して今度こそ倒すぞ!」と勇者たちが意気込んだところで物語が終わる

解説

『勇者が魔王を倒す』という目的の他に、
『生き別れた幼馴染を見付ける』という別の目的を新たに加えることで問題を解消しています。
魔王が逃げていたという結末で終わりますが、衝撃的な展開と共に別の目的を達成していますので、
中途半端な印象は受けにくくなっています。

謎を残したまま終わるが何かを成し遂げる

例D(箇条書き)例B改善例
・魔王が誕生したことにより魔物が活発化
・魔王を倒しに行くために勇者が仲間を集める
・なんやかんやで魔王城に到着
・魔王と相打ちするような感じでクライマックス
数日後、魔物の活性化が無くなっており、魔王が確実に死んでいると判明する
・勇者は生きてるか死んでるか分からない
・しかし少なくとも世界の脅威は倒されて平和が戻った、と仲間に語られて終わる

解説

改善前は勇者も魔王も生死不明でしたが、
改善後は魔物の活性化の終焉によって魔王の死が確実なものだと判明します。
勇者がたとえ死んでいたとしても目的は達成しており、平和な世界が戻っています。
結局の所、依然として勇者の生死は不明のまま終わりますが、
目的自体は成し遂げたことにより、謎しか残らなかった悪い読後感を解消しています。

まとめ

これまでのことを一言で表すと、
結末は「続く」という形で終わらせてはならない
ということに尽きます。

目的を達成していなかったり、謎が謎のままだったり…
読者に続きを想像させると言えば聞こえは良いですが、要するに中途半端で尻切れトンボです。
「終わりよければ全てよし」なんて言葉もありますが、その真逆が起こりうるのです。

新人賞に応募する作品は上の解説を参考に必ず完結させましょう

なぜ初心者は続く形で終わらせてしまうのか

誰しもがそうだという訳ではありませんが、初心者はそもそもの認識を誤っている可能性もあります

その要因として言えるのは例えば有名作家の場合、
ある程度は作家買いで売れることが期待されるため、未完のような続く形の話でも当たり前のように出版されてしまうことがあります。
漫画などもそのような傾向にあり、次巻のための引きを作っておくなどはありがちな手法です。

売れてからはそれで問題ないかもしれませんが、
応募作では御法度です。
決して真似してはいけないので混同しないようにしましょう。

スポンサーリンク

Twitterで更新情報を確認しよう