小説の推敲における助詞(てにをは)の注意点とは?
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やはり人間なので助詞(てにをは)の見落としは避けられない

別記事にて助詞(てにをは)が間違っている文章の場合、「違和感があるので気付く」と言いましたが、中には気付かない場合があります。
大きく分けて、この3つかと思います。

A 分かりにくいまたは長い文章(結果的に見落とし)
B 文章の書き換え後にそのままだった(結果的に見落とし)
C 単純に見落とし

要するに見落としです
やはり人間なのでそれは避けられませんが、書いた分だけでも常に推敲がてら読んでいれば防げます
らのもきゅは文章のテンポや強弱といった点も重要視するため、ひとつ文章を書く度に少し前の行から通して読んだりします。
そこら辺の推敲で気を付けるポイントについてはいずれ記事にしようかと考えています。
おそらく、文章とストーリー、キャラ等で分けると思います。
閑話休題。
次の項目で話を本筋に戻します。

助詞(てにをは)の意味などについては以下の記事を参照してください。

推敲において気を付けること

まとめると、助詞(てにをは)については、意図せず見落としている場合もあるので、推敲の際にチェックしましょう
という話でした。
全体的な推敲の場合は膨大な時間が掛かってしまうので、書いた文だけ等の小規模な推敲の際に気を付けるようにすると楽です。
日頃から何度も見直す癖を付けていると結果的に負担は軽くなります

同じ助詞(てにをは)が二度も使われた場合はミスを疑う

例1
 俺の右腕怪我具合が想像以上に酷くて痛い。
例2
右腕の怪我が想像以上に酷くて痛い。
例3
俺の右腕は思うように動かすこともままならない。しかも怪我の具合が酷く、想像以上に痛い。

例1のように、意味的には問題なく連続する場合もあります。
しかしどちらにせよ同じ助詞が連続するとテンポが悪いので、例2のように思い切ってシンプルに削った方が大抵良くなります

もしくは、例3などのように文章を付け足して上手く組み替えたり再構築してしまった方が良いでしょう。
また、例2では省いていますが、例3のように書き換える際は主語が誰なのか前後の文などで分かるように書きましょう。

分かりにくい助詞(てにをは)のミス

例4
右腕怪我具合想像以上の酷さヤバイ。

何も考えずに読むとスルーしそうになりますが、よくよく考えると違和感のある文章になっているのが分かると思います。
「酷さがヤバイ」という一文が混乱する原因となっています。
例4を分解すると例5のような2つの文章が出来上がります。

例5
A 俺の右腕の怪我の具合がヤバイ。
B 想像以上の酷さがヤバイ。

要は一文に2つの意味が混在してしまっているんですよね。
ストレートに伝わりづらく、文意が分かりにくい文章になってしまっています。
解決方法は2つあります。

文章を分ける

例6
A 俺の右腕の怪我の具合がヤバイ。想像以上の酷さだ。
B 右腕の怪我がヤバイ。想像以上の酷さだ。

助詞(てにをは)を変えて順序立てて説明する

例7
A 俺の右腕の怪我の具合が想像以上の酷さでヤバイ。
B 右腕の怪我が想像以上の酷さでヤバイ。

例6のAも例7のAも正解ではあるのですが、Bのようにシンプルに変えた方が分かりやすいかと思います。
助詞がどうとか、てにをはがどうとかを考える前に、ひとつの文章にひとつの意味を心掛けましょう
そもそもの文章の組み立てが上手くいっていなければ助詞(てにをは)も自然とおかしくなることが多々あります。

まとめ

詳しく解説した手前、何度も言うのもアレですが
基本的な助詞(てにをは)については気を付ける必要はありません。

強いて言うならば、さきほど挙げたような分かりづらいミスに気を付けて欲しいくらいです。
結局の所、文章的には読みづらいだけで意味は通じるので、特に問題はないんですよね…
いや問題ですけどね。
その辺りの塩梅は書き手次第です。

らのもきゅは文意がハッキリしていて分かりやすい文章を目指しています。
終わり。

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