一人称の主な種類
ここでは小説を書く上での主な一人称について説明します。
珍しい一人称については後述するようにセリフ等で使う場合は構いませんが、作中を通してメインで使うものではありません。
俺
男キャラ向けのスタンダード。
ほとんどの人は普段の一人称で「俺」を使う傾向にあるため、感情移入を誘いやすい。しかし強そう、えらそうといった印象を文章に与える側面もあるため、意図せずえらそうな文章になってしまうことも。
特に目上の人に向かって「俺は~」なんて話していたら態度が悪いとも捉えられかねない。
逆に言えばそういった粗暴なキャラの一人称に向いているとも言えるが、読者を不快にしてしまうことは避けたいのでバランスが難しいところ。
亜流としては「俺様」など。
ほとんどの人は普段の一人称で「俺」を使う傾向にあるため、感情移入を誘いやすい。しかし強そう、えらそうといった印象を文章に与える側面もあるため、意図せずえらそうな文章になってしまうことも。
特に目上の人に向かって「俺は~」なんて話していたら態度が悪いとも捉えられかねない。
逆に言えばそういった粗暴なキャラの一人称に向いているとも言えるが、読者を不快にしてしまうことは避けたいのでバランスが難しいところ。
亜流としては「俺様」など。
私
読み方としては「わたし」「わたくし」など。
男女で使える一人称だが、基本的には女キャラ向けのスタンダートと思われる。
男で使う場合は誠実、真面目、仕事のやり取り等といった印象を受ける。
男女で使える一人称だが、基本的には女キャラ向けのスタンダートと思われる。
男で使う場合は誠実、真面目、仕事のやり取り等といった印象を受ける。
僕
どちらかと言うと弱々しかったり意見がはっきりしない印象を受けるため、
真面目で意見がはっきりしている男キャラには「私」の方が適している。
未熟な主人公や、成長モノ、巻き込まれ系などでは効果的に使いやすい。
亜流としては「ボク」など。
いわゆるボクっ娘として女の子に使わせるといった手法が主だが、別記事の「一人称で書きにくいもの」という項目で指摘したような危険性が孕んでいるため、おすすめ出来ない。
一人称の番外編
一人称としては決まった単語以外にも存在しています。
自分の名前
誤って三人称になりやすいため注意。
自分の名前+敬称
敬称は「ちゃん」など。
言動が痛い系のキャラに。
以下に例を挙げておきます。
言動が痛い系のキャラに。
以下に例を挙げておきます。
三人称の主な種類は?
三人称(単視点)ではキャラの名前や苗字を使うのが一般的です。
特にこれと言って特筆すべき事は無いと思います。
地の文で毎回フルネーム書くとか奇妙な使い方は出来そうで面白いですが、やるとしてもギャグ作品くらいですかねえ…
まとめ
キャラの性格に合わせるべきとはいえ、基本的には上で挙げたようなものから選ぶことが多いように思います。
また、奇をてらいすぎても感情移入が容易でないだけでなく、単に読みづらくなってしまいますし、
特に初心者の方は主流である「俺」「私」「僕」の中からどれかを選んで使うのが無難でしょう。
地の文ではなく、セリフ等で使うのならば「あっし」だろうが「あちき」だろうが「某(それがし)」だろうが構いません。
珍しい一人称はキャラ付けにもなりますので。
ただし、見慣れない読者にとって読みづらいことはストレスになりますので、無意味な多用は厳禁です。
本末転倒にならないように注意してください。