小説の地の文で使いやすい接続詞4要素って?
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接続詞について

接続詞は文と文を繋ぐ役割を持っています。
前の文を否定したり、説明したり、まとめたり、比較したりと様々な種類があります。

また、接続詞を入れることで文章の前後関係が明確になり、連続性が生まれます
文意も明確になりますし、臨場感の演出にも一助します。

例1 接続詞なし
正確な位置が分からないのでひとまず全身を魔力障壁で包み込む。すかさず追撃が飛んできた。
例2 接続詞あり
正確な位置が分からないのでひとまず全身を魔力障壁で包み込む。すると、すかさず追撃が飛んできた。

接続詞4要素

らのもきゅ独自の考えですが、小説を書く上で扱いやすく分類してみました。
接続詞を挙げているサイトはよくあるんですが、小説に使う実用的なものを挙げているサイトが見当たらなかったので。

まとめ系
結局 とにかく いずれにせよ つまり ということは 要は 要するに
説明系
例えば 言ってみれば 言わば さらに言えば ちなみに
そもそも ゆえに それゆえに よって その上 なおかつ
それだけでなく すなわち つまり つまるところ
比較系
だがしかし しかし だが けれど とはいえ その一方で
逆に言えば 
反対に それに対して その反面 それとも
あるいは ないしは だからといって または もしくは
繋ぎ系
そして その後 まず 次に それに ただ また
ともあれ むしろ かえって というか 
それはさておき
それはそうと じゃあ それで すると ところで

まとめ

ここで挙げているものは一部です
もっと色々な接続詞が見たい方は検索するなりwikiを見るなりしてください。
順接とか逆説とか、一見すると分かりにくいですが細かい項目で分かれてずらずらと載っています。

こちらも助詞(てにをは)同様、使い方そのものについては特に意識する必要はありませんが、
それなりに接続詞の種類自体を知っていないと使うという発想にすら至らない場合もあるかと思います。

手っ取り早くならwiki等の一覧を読む、
ないしは普通に日頃からの読書で自然と身に付けましょう。

小説を書く際に接続詞を使ったら、その類語を適宜調べるのも有効です
知ってて書けるだけで文章のテンポが違ってくるので、積極的に使える接続詞を増やしていきましょう。

接続詞を使う上で間違いやすい例と解説

接続詞は上手く使えばテンポも良くなりますしスムーズに読みやすくなります。
しかし、多用しすぎたり何度も同じ接続詞を使うと逆効果です。
読みづらいだけでなく、似たような前後関係の文章が繰り返されることで結果的に退屈な文章が出来上がってしまいます。

例1 接続詞の極端な多様
「なっ……!?」
しかし混乱してる場合ではない。まず正確な位置が分からないのでひとまず全身を魔力障壁で包み込む。すると、すかさず追撃が飛んできた。そうしたら青白い魔力弾がアリスの障壁にぶつかり、それによる衝撃と爆音がドゴンバガンと絶え間なく繰り返される。ともあれ音の割には大した威力でもないので守りが破られることもなく、決定打にはならないものの、防戦一方で押される形となった。けれどもじりじりと距離を離されていく。
例2 直近で同じ接続詞を使用
「なっ……!?」
しかし混乱してる場合ではない。正確な位置が分からないのでひとまず全身を魔力障壁で包み込む。すると、すかさず追撃が飛んできた。すると青白い魔力弾がアリスの障壁にぶつかり、それによる衝撃と爆音がドゴンバガンと絶え間なく繰り返される。しかし音の割には大した威力でもないので守りが破られることもなく、決定打にはならないものの、防戦一方で押される形となった。じりじりと距離を離されていく。

例1の解説

例1では、
「まず」と「ひとまず」が被っています。
「正確な位置が分からないので」という理由を述べてから書いた方が文意がハッキリするので「ひとまず」を残して「まず」を消してしまった方が良いです。
「そうしたら」は後述している文章の連続性から考えても書かなくて問題ない。

「ともあれ」は無くても問題ないです。「しかし」でも代用可能ですが既に直近で使用しているため避けた方が無難でしょう。
「けれども」は使い所を間違えています。
接続詞を使う意味も無ければ使い方も少しおかしいです。

また、全体的に見ても接続詞が過剰です。

例2の解説

例2では、
「すると」と「しかし」が短い間隔で繰り返されています。
「すると」に関しては一回目で既に文章の連続性は確保できているので、二回目は必要ないですね。

「しかし」に関しては少し使うペースが早い気がします。
人によっては読み飛ばすような読み方をする人もいるので15~30行(見開き1~2ページ程度)ほど再使用を控えると安心です。

接続詞の使い方を間違わないために

ありきたりなところで言えば「しかし」等を意図せず多用してしまったりする場合がよく見られます。
そういう時は使わなくても済むように文章を見直すことが第一ですが、

「だが」「けれども」などの同じような意味を持つ接続詞に変えてしまうのも一つの手です。
他にも類語を調べるのも良いです。

必要でない場合は無理に使わないということが鉄則ですが、臨機応変に文章を作りましょう。

まとめ

接続詞は効果的に使えば有用です
しかし使い方を誤れば違和感や既視感も生じてしまいますので、
せっかく作品に没入していた読者が覚めてしまう一因にもなりかねません。

むやみに多用したり直近で同じ接続詞を使ったりせず、適切に使いましょう。

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