「読む」が「書く」に通じる
小説を読んで小説を書く
当サイトでも小説の書き方については解説してあります。
しかし、それとは別にプロの文章を見て学べることはたくさんあります。
初心者の方の場合、これまでは読者側、いわゆる観客席の人間でした。
文章がヘタクソだの微妙だの何も考えずに好き勝手言えるものの、書く立場ではありませんでした。
しかし書き手側に回れば話が変わってきます。
これからは何故この文章がヘタクソなのか、何故うまいのか、何故スラスラと読めるのか・・・
考えて読む事が必要となります。
普通の読書では意味がありません。
流し読みは速読はNG
頭の回転が良ければいいという問題ではありません。
小説というのは普通の速度で読むことを前提にして作ってあります。
行と行の間もそうですが、実際には文字がなくとも空白を読む必要が多々あります。
そうでなくても文章の流れなどで物理的に時間を一拍置きたい部分はよく見受けられます。
極端な例えですが、日常系のアニメを倍速で再生しても話自体は理解できます。
しかし、声優の演技の艶やかさや日常のゆったりとした空気感は失われてしまいます。
小説を読む時に考えること
最低限でも6個ほどあります。
いずれにせよ、考えることそのものが重要となります。
- 知らない単語や読めない漢字は調べる
- 参考になる言い回しや単語の使い方が無いかどうか確認する
- 引き込まれた文章があれば一連の流れを二度三度と読み込み、句読点の打ち方や文意、テンポ、文字数などに着目する
- 必要の無い展開や蛇足を見つけたらそれを無くした場合の書き方を考える
- 面白くない展開を見つけたら面白くなるにはどうすれば良かったかを考える
- 気に入ったキャラがいればそのキャラを主軸とした別の物語を軽く想像してみる