もくじ
ライトノベルの流行とは
基本的にはヒットした作品の後追いであることがほとんどだと思われます。
具体的な作品名は省きますが、以下のようなものが例として挙がります。
『勇者と魔王』『異世界もの』『仮想世界VRMMOもの』『俺TUEEE系』『巻き込まれ系主人公』「説明系タイトルのハーレムラブコメ」
ライトノベル、もとい作品作りにおいて、流行を取り入れるのは正解でもありますが同時に間違いでもあります。
今回はその注意点とメリット・デメリットについて解説していきます。
流行はどこから見つけるのか
基本的には以下の3パターンに分かれます。
特に三番目は漫画やアニメ、Web小説などライトノベルと親和性の高いものの流行と相性が良いです。
- ヒットした作品
- 流行しているジャンル
- 現実で流行しているもの・こと
作品に流行を取り入れる注意点
知識なく書こうとしない
せめてヒットした作品や書こうとしている題材を一通り読んだり調べたりしてから書くようにしてください。
たとえ知っていても、書こうとすれば読む際の観点も変わりますし、調べた知識によって新たな発見があることもよくあります。
例えばAIの女の子を軸にしたSFものが流行ったとして、適当に調べた知識や類似作品の猿真似では意味がありません。
知識のある読者にはつまらないと分かってしまいます。
読む人は興味があるか知識のある読者と最初から分かっているので、
面白いものを書きたいのであれば下調べを欠かさないようにしましょう。
また、下調べは後述する流行作品との差別化にも繋がります。
ヒットした作品との差別化
これは書こうとしている作品が後追いであるケースですが、
読者はすでにヒットしている作品と同じものを求めている一方で、それとはまた違った作品を求めています。
つまるところ、ヒットした作品と全く同じものではなく、少し変わった新しいものを求めているのです。
キャラクター、ストーリー、構成など、
要点は作品によっても違うので具体的には言えませんが、差別化を行うにはヒットした作品をきちんと読んで理解する必要があります。
差別化の出来ていない作品は特徴がないため、他の流行作品と共にただ埋もれていくこととなります。
どうせ流行作品を書くのであれば、意識して差別化を行い、息の長い作品を書くようにしましょう。
先行者利益について
先行者利益とは、新しいことを初めて行った際に発生するメリットのことを指します。
特に現実で流行していることは上手く作品と絡めて成功すれば大きな先行者利益を生むこととなります。
現実での流行りは推定読者が多数存在するだけでなく、ライトノベルという創作界隈での流行の立役者となれる可能性を秘めています。
流行を取り入れるメリット
推定読者が居る
推定読者とは、読者になってくれる可能性のある人のことを指します。
流行を取り入れた作品というのはそれだけで推定読者が多数存在するので、手に取ってくれたり読んでくれる可能性が高くなります。
読者の興味を引きやすい
主なメリットはこれに尽きます。
目にとまりやすいだけでも大きな効果です。
内容が予測できる
事前情報がなくともある程度は内容が予測できるため、読者としては大ハズレを引かないであろうという安心感が生まれます。
この点は他の作品と比べて有利です。
先行者利益がある
これは先程に述べたように、現実での流行りを上手く取り入れられると大きな効果が期待できます。
流行を取り入れるデメリット
流行は一過性
ブームというものはずっと続くわけではありません。
同じようなものを出し続けていれば、そのうち読者に飽きられて見向きもされなくなってしまいます。
それがいつ来るかは分かりませんが、いずれ必ず来ることは確かです。
流行を取り入れる場合はその点を留意しておきましょう。
終わり始めた頃に流行を追っても意味がありません。
実力に見合わない評価
これは良くもあり悪くもあるのですが、
流行しているジャンルの作品であるというだけで読んでくれる読者は少なくありません。
そのため、実力に見合わない評価がついてしまうことがあります。
類似作品との差別化が必要
これは上でも散々と言いましたが、特徴がなかったり既存作品との差別化が出来ていない作品は埋もれていくだけです。
流行は自分だけじゃなく他の人も大勢が追っています。
自分の書きたいものと合わない
そもそも無理に流行りを書く必要はありませんんが、
軽い気持ちで書き始めてしまった場合、慣れない設定や展開を考えるのに時間がかかってしまうこともあります。
流行りというものはそれだけで大きなメリットですので書きたくなる気持ちも分かるのですが、
自分が楽しく書けない作品は往々にして読者も楽しめません。
初心に戻って書きたいものを書いた方が良い場合もあります。
終わりに
以上で流行を取り入れるメリット・デメリットについての解説は終わります。
流行だからと安易には考えず、注意点に気を付けながら書いていきましょう。